日本にオールインした投資の備忘録

後で振り返るための記録、2023.9から日本株にオールイン。動物愛護、反財務省・反緊縮財政・反移民も語ります。

LTSの今後2※加筆・修正あり

LTSは、時価総額130億ほどの小型グロース株で私の資産を増やしてくれるのではないかと大きな期待をかけている銘柄です。


LTSへの投資方針は2年ほど前にまとめました。この時は時価総額150億と書いているのでこの2年間で上がるどころか下がっているのが悲しいです。


その時の投資方針が


中計を着実に達成し続ける限り株価に関係なくホールド・購入。達成できなくばすべて売却


しかし先日の決算発表で、今期の営業利益予測が中計の数字と比べて20%マイナスと大幅な下方修正がありました。なお、中計の終着点である来季の数字に変更はありませんでした。


21年2月に中計が公表され、22年2月に上方修正、そして23年2月に一部下方修正。
今期の営業利益は、アップグレードされた中計で上方修正されなかった部分なので当初の中計よりも下回ることになります。


LTSは下方修正した理由を、前期うまくいかなかった採用に引き続き販管費を使うこと、また資本業務提携の活動を積極化の2つとしています。


まず、採用のほうですがコンサルを30人雇って24人に辞められて5人配置転換して純増1人はお粗末の一言。決算説明資料冒頭に「離職率の低水準での維持・今後の採用拡大の準備を進められた」という文言があり、下にスクロールして採用実績を見ると純増1はもはやコント。


決算説明資料で人材ポートフォリオという項目を作り、過去・現在・未来の社員人口構成を示しています。現在は20代の若手が多く「LTSの一番の強み」とあり、未来にはその人材たちが成長してバランスがよくなると描かれていますが、LTSの平均年収は580万弱なので経験積んだら給料高いライバル会社へ移籍されてしまう可能性が高く、まさに絵に描いた餅。


資本業務提携の活動を積極化に関しては、文字の羅列だけで具体的な時系列に沿った説明はなし。そもそもFPTとはFPTコンサルティングジャパンという合弁会社を設立しましたが、利益剰余金はマイナス1億7500万、全然シナジー効果ないのになぜ資本業務提携したのかよくわかりません。


LTS最大の弱点は、コンサルのくせに利益率が異常に低いことです。給料が安いから優秀な人材は他社へ行き、利益率はさらに低くなるという負のループに陥っている気がします。



下方修正以外のトピックもあり、CSClipの減損処理が行われました。そのせいか決算説明資料からプラットフォーム事業の数値目標と「23年以降収益逓増フェーズへ」という文言が消えました。前期の売上高は旧基準では20%以上の開きがあり、今期の予測はしれっと営業利益は以前の数値目標より下方修正されていました。



JTの場合を見ても、決算説明資料で記載がなくなったり表現が変わったりした場合は要注意です。



下方修正に伴うマイナス面を列挙してきましたが、プラス面がたった一つだけあります。
単に、発行株式数が少ないだけですが今期のEPSは124円と悪くありません。


以上を加味して


中計を着実に達成し続ける限り株価に関係なくホールド・購入。達成できなくばすべて売却
      ↓
中計の期間、増収増益を続ける限りホールド。


と、投資方針を変更します。


2023/2/13の決算説明動画で樺島社長が「24年度の目標は、売上高達成は自信があり、営業利益に関しては販管費率の低下と粗利率に改善の余地があるため、さほどチャレンジングではない。」という旨の発言があったため達成の確度は高いと感じました。


もちろん、人材採用がうまくいかなかったことなど的確に予測できてない点も見受けられますが、今一度期待してみようと思います。