堀江貴文が理解できていない税の役割
堀江貴文がとんでもないtweetをして話題になっているようです。
堀江貴文はそもそも税の役割を勘違いしており、税=財源だと思っている典型例です。
税の役割は以下の記事に。
では、なぜこのような考えに至るのか。
税と財源の関係を理解できていないだけでなく、他にも要因があるように思えてなりません。
堀江の以下の発言にヒントがあると考えています。
「一番取り立てやすい税なのは間違いないやん。俺は消費税増税賛成派」
「消費税あげるな、富裕層が負担しろ、移民は嫌だ。中国怖いから防衛費は上げろ、予防とかしたくないけど病気になったら医療費は保険でカバーしろ、年金はちゃんとくれ、とかみんなワガママすぎるんだよな」
「超富裕層への課税強化したら金持ちが日本に来なくなる、逃げてくだけでトータル損しますがな」「金持ちと稼ぐ法人が逃げていきますね。トータルでかなり税収減りますね」
菅義偉に通ずるところがあるのですが、彼らはたたき上げで地位や資産を築きました。その成功体験により「自分はとても努力して今の地位をつかんだ、他の人たちは努力が足りなさすぎる、我慢が足りない」という考えが出来上がってしまったのだと思います。菅義偉が自助を強調していたのがわかりやすい。まぁ彼の場合は、自分の息子には公助を与えていたので、身内に甘く他人に厳しい典型例のような人間でしたが。
話は逸れましたが、「ダメなのは頑張らないお前のせいだ」という自己責任論になってしまうのです。でも全てが自己責任ならば国や政府なんてものが必要ないと思うのは私だけでしょうか。
彼らは既に資産を築いていて高所得者ですし、所得に対する消費の割合が低いため消費税が上がろうがどうでもよい反面、所得が高いため所得税増税や会社経営をしているため法人税増税には猛反対します。逆進税の消費税増税と累進税の所得税・法人税減税は、格差が開く一方ですが自分さえよければいいのでそんなことにすら気付けないのでしょう。
「あれもこれも負担なくやりたいのはわがままだ」というのはあきらかに間違った根性論ですし、我慢さえすれば明るい未来があるのでしょうか。この30年日本人は我慢しかしてこなかったですがこれ以上どう我慢すればよいのか。
堀江貴文、菅義偉をはじめとした緊縮財政脳の連中は無知と自己責任論でできています。